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今のMNP(電話番号を変えずに乗り換えること)は、乗り換え元の会社から予約番号をもらう手間がいらない「ワンストップ方式」が主流になっています。
乗り換え先のサイトで申し込むだけで、元の会社への解約連絡は自動でやってくれます。
自分は実際にこの方式で、2回線を同時に組み替えるという少し込み入ったことをやったので、制度の背景と基本の手順、実体験をあわせてご紹介します。
MNP制度そのものの歴史
MNP(番号ポータビリティ)制度は2006年10月24日に始まりました。
電話番号を変えずに携帯電話会社を乗り換えられる、今では当たり前になった仕組みです。
導入当初は、まず今契約している会社(移転元)からMNP予約番号を取得し、その番号を新しい会社(移転先)に提示して契約するという2段階の手続きが必要でした。
この従来方式は、今では「ツーストップ方式」と呼ばれています。
MNPワンストップ方式とは
ワンストップ方式が生まれたきっかけは、総務省が2021年5月にまとめた「スイッチング円滑化タスクフォース報告書」です。
この中で「2年以内を目途にワンストップ方式を実施することが適当」と提言されたことを受けて、2023年4月から試験運用が始まり、同年5月24日午前8時30分から順次、正式な申請受付が開始されました。
技術的な仕組みとしては、移転先事業者が利用者からの申込みを受けたあと、移転元事業者と連携し、移転元事業者からインターネット等を通じて解約に関する重要事項説明を行います。
利用者はいったん移転先サイトから移転元サイトへ自動で遷移してログイン・解約確認を行い、完了後にまた移転先サイトに戻って契約を進める形です。
確認が済むと、MNP予約番号に相当する情報が移転元から移転先へ直接送られ、回線切替と同時に旧契約は自動解約されます。
予約番号の取得も、移転元への解約連絡も、利用者が個別に行う必要がなくなったということです。
2023年5月24日の開始時点で、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの大手4社(サブブランド・オンライン専用プラン含む)と一部のMVNOがオンライン申込限定で対応しました。2026年3月17日更新のドコモ公式資料では、大手系列に加えてmineo・IIJmio・NUROモバイルなど、計28サービスが対応事業者として掲載されています。
ただし、ワンストップ方式が使えるのは移転元・移転先の両方が対応していて、かつオンライン申込みの場合に限られます。
店舗窓口での申込みでは利用できません。また、いったんMNP予約番号を発行してしまうと、その時点で「従来方式での乗り換え」とみなされ、以後ワンストップ方式では申し込めなくなります。
片方でも未対応なら、従来どおり予約番号を先に取る必要があります。
基本の手順(1回線を乗り換える場合)
1. 乗り換え先のサイトで「ワンストップでの申し込み」を選びます
2. 契約中の会社名や契約者情報を入力します(予約番号の入力欄がない、または「お持ちでない方はこちら」を選ぶ形になっています)
3. 本人確認書類を提出し、SIMかeSIMかを選びます
4. SIMが届いたら開通手続きをして、APN設定などを済ませます
自分がやった、2回線を組み替える方法
元々は楽天モバイルがメイン、povoがサブという構成でした。楽天モバイルを解約したかったのですが、2つの電話番号はどちらも変えたくありませんでした。そこで、次の順番でMNPを2回行いました。
まずpovoの番号をmineoへMNPしました。これでpovoの契約が空きます。
次に、楽天モバイルの番号をその空いたpovoへMNPしました。
結果として、楽天モバイルだけを解約し、2つの電話番号はどちらも変わらないまま、mineoとpovoという組み合わせに落ち着きました。
両方ともワンストップ対応の会社同士だったので、予約番号は一度も取得していません。
複数回線を持っている人が特定の1社だけを整理したいときに使える考え方だと思います。
注意点
切り替えの処理中は、電話やデータ通信が一時的に使えない時間帯が出ることがあります。
仕事などですぐ連絡が取れないと困る場合は、別の連絡手段を一時的に用意しておくと安心です。
複数回線を同時に動かす場合は、どちらを先に動かすかを決めてから着手したほうがいいです。
自分の場合は「空きを作ってから移す」という順番を意識しました。
逆の順番だと、行き場のない番号が一時的にできてしまう可能性があります。
eSIMのアクティベートには注意しましょう。同じPOVOを契約しているので前のeSIMが使えると勘違いしないでください。前のはきちんとけして、新しい情報の入ったeSIMをアクティベートしましょう。
よくある質問
MNP予約番号はもう完全に不要?
乗り換え元と乗り換え先の両方がワンストップに対応していれば不要です。どちらか一方でも未対応なら、従来どおり予約番号の取得が必要になります。乗り換え前に両方の対応状況を確認したほうがいいでしょう。
複数回線を同時に組み替えても大丈夫?
自分は問題なくできましたが、どの番号をどの順番で動かすかは事前に整理しておくことをおすすめします。行き場のない状態を作らないよう、空きを作ってから移す順番を意識するとやりやすいです。
店舗窓口でもワンストップ方式は使える?
使えません。ワンストップ方式はオンライン申込みの場合に限られる仕組みです。店舗で手続きしたい場合は、従来どおり予約番号を取得する方式になります。

